『1人辞退されて廃棄したら経営詰むような大それたモノ作るな、エロは芸術じゃないんだから生産性の安定した標準化されたエロだけ量産して永遠と回してろ』
『他人が撮るな演者にカメラ持たせろ』
『1人(組)の制作者のお手伝いだけやってろ』
↑
AV新法が暗に要求してるのってこういうこと。— ぽるはば@Onlyfans運用代行会社経営中 (@EronMusk_kowai) September 24, 2023
同法による逮捕ニュースが流れて少しホットなのでまとめる。
まず↑に書いてる「台湾ポルノ」はこういったものです▼
ツイート埋め込みできない業界あるあるのためスクショ引用で。
「えっこれAVなの?」
って感じる方も多いと思いますが、アメリカ資本出身かつ台湾屈指のAV製作技術で、今後はこうしたヌキだけに囚われない芸術的エロが増えていくと言われています。
日本のAVも時に物凄いドキュメンタリー性があって、単なるヌキやエロに限らないような作品もありますが、AV新法の影響で難しくなってるのが現実です。
だって性行為シーンの背徳感を演出するために、絡みに参加しない当日単発エキストラ1名をカメラに1人映しただけで、全体2時間の長さの大作でも、その1人が
「やっぱ後ろ姿で立ってるだけのシーンもイヤだから辞退します」
など申請したら、即差し止めです。
もし他のエキストラで差し替えられるシーンを撮っておらず、そのシーンが無いとお金を払いたくなる部分がガッツリ抜けてしまうとしたら、即廃棄せざるを得ません。
こんな過剰な制作リスクを負ってでも、台湾のように芸術的または大作ポルノ作りたいと思う監督も、関係者も、その人たちの同僚や社員や家族も、あまりいないでしょう。
ファンクラブで稼ぎたいから過去作品の削除申請するFANZA女優たち
約800本?のAV出演してる元女優さんが過去のAVを削除申請しようと投稿してた
半ば強引に出演させられたとか、数本出演して想定外の世間の偏見や身内バレが辛かったとかで削除申請するなら分かる…
— にしくん / Kohey Nishi (@kohey_nishi) September 9, 2023
元AV監督兼男優、現在SNSインフルエンサーとして活躍する「にしくん」さんいわく、とあるFANZA出演女優さんがおよそ800本におよぶ過去作品を削除申請してるとのこと。
これに対し、情報通の「パコ山クリニック」さんいわく、
一部のAV女優が女優業引退後、ファンクラブビジネスで稼ぐために過去の作品の削除申請をしているようです。
たしかに大量に出演した女優にとっては、自身でファンクラブビジネスをやるにあたってはAV出演作が溢れている状況では自分の商品が売れない事でしょう。… https://t.co/rQDUvultU7— パコ山クリニック@アダルトビジネススペシャリスト|同人AV・風俗・ファンクラブ運営 (@NoirPKK) September 10, 2023
とのこと。
個人的には他人のエロで稼ぐというのは、【常にゼロになるリスクを踏まえて取り組む商売なのだ】と割り切ってますが、今まで
『かつてないエロ作品を創ってユーザーを感動させるぞ!』
と張り切って、多額のお金を投資して、関係者一丸となって制作してきた業界人からすると簡単には受け入れられないでしょう。
『そもそも競業避止義務は?』
みたいな話もあるのですが、そこを契約書などで整備してこなかった業界側にも責任があります。
ー引用元:en人事のミカタ
エロ業界は、一般的な社会人の認識や商業慣習を得る経験に恵まれなかった人でも輝けます。
良くも悪くも。
本件では、互いの利益がぶつかり合うから同じ業種での独立はダメ、という一般的な商業慣習を知らない点が悪く作用してしまったケースと言えます。
でも、そもそもファンクラブはこのまま永遠に美味しいビジネスモデルでいられるのか?は誰もツッコミ入れてません。
ファンクラブの旨味が減ってきている?
女の子のプロデュース型は、運営者側に旨みが少なくなってきてるので、これからはやっぱ企画型ですね。AVが単体女優至上主義になっていくのと対照的に、企画型主流になってくのが面白い。
— pornhubプロデューサー高橋ニキ (@youtuberero) August 1, 2023
これは高橋さん本人に確認してないのでポルハバ君個人の仮説として紹介します。
まずそもそもで、 ファンクラブ事業の競争が激しくなっているのは事実です。
ファンティアやマイファンズなど、大手人気ファンクラブサイトの年商はガンガン上がってますが、それは単にクリエイターの数が増えてるからです。
じゃあクリエイター1人1人の手取りは?
というと、二極化が激しくなっています。
これには複数理由があり、
- クリエイターの数が急増
- 美人、巨乳、スレンダー美脚、小顔などルックスレベルの高い演者が増えた
- 王道ではない独自のカテゴリーで勝負しようとしても、そのカテゴリーもクリエイターが増えるので、結局は比べられる
- SNS集客のハードルが年々上がっており、1本の集客コンテンツに対する期待値(想定できる利益)が下がっている
- ファンクラブ自体が一般化してきたことで、「ファンクラブやってます♪」だけではユーザーの課金に繋がりにくくなっている
上記の問題をカバーするには具体的には以下のどれか、または複数が必要です。
①圧倒的美人
美人にも系統がありますが、美人はどこでも売れます。当たり前です。
99%の方は美人ではないので、②以降を考える必要があります。
②ストーリーでカバー
これはポルハバ君の運用代行でも実施していますが、ストーリー考案は残酷に差が出る分野です。
そのおかげで、まだ競争度が低く、ここはコツを掴めたら息が長いです。
ただし、1人(組)の演者に対するストーリーを全くのゼロから考案するのは時間がかかり、量産は難しいです。
また、ストーリーも単発では終わらないので、継続して展開を考え続ける労力が必要です。
ポルハバ君も、自分だけでは(主に時間面で)難しいので、自社スタッフと協力して企画会議を定期的に設けることで何とか運用を続けています。
③撮り方でカバー
なんだかんだ、エロい撮り方を追求してきた人の映像は素人のボヤけた映像とは別格です。
特に高単価な売り方ほど、映像の画質や撮り方の上手さが求められることが多いです。
高単価なら顧客数が小さくてもそこそこの利益にはなるわけで、競争度の高い時代でも生き残りやすいです。
セリーヌのようなハイブランド戦略とも言えますね。
※ただしキレイな映像なら売れるってわけでは全然無いのでやはり難易度は高いです。
『そのエロに合った撮り方が抜群に上手い人は良い』って意味です。
④量でカバー
あまりオススメしないです。
そもそもエロ事業を、お金以外の面で心から好きという人が少ない中で、撮影&投稿ノルマに追われるような生活をしたい人はほぼいないはずです。
業務分担できている組織にどうしても負けやすいのもネックです。
ただし、②~④をセットで、そこそこ再生される(アクセス集まる)集客コンテンツを小さい労力で沢山作って行く、というのはコスパも良いため賛成です。
集客ノウハウもなくガムシャラに量だけ追求してくと効果も乏しいので消耗するよ、という意味ですね。
⑤ぶっ飛んだキャラでカバー
あまりオススメしないです。
99%の人は平凡だからです。
謎に個性をアピールしようとしてもエロくも刺さるわけでも面白いわけでも無いです。
⑥営業力でカバー
これは昨年ヤフーニュースにもなりましたが、海外(特にOnlyfans)では、ファンクラブ有料会員に対して、DMで個別に追加の映像販売をすることで高収益を出すのが一般的です。
営業の手間(または営業用の外部人員を整える手間)はあれど、少ない会員数からでも大きな収益を出せるため、競争度が高くなった時代でも利益を上げやすいです。
(↑は運用代行中の1人の演者さんの収益グラフ。青がサブスク売上、オレンジ線が営業売上。複数名の営業人員体制で取り組んでいます)
↑の②~⑥全てが報酬折半なので旨味がダウン
①は良いとして、
「単にエロを出せば儲かる」
という楽な時代が終わったわけで、②~⑥という極めて工数または難易度の高いハードルが日に日に増えています。
それでも、演者との報酬分配率は変わりません。
運用代行側の負担があまりに増えてるため、分配率を自社側に有利なように変えたくても、恐らく演者からは理解を得られないでしょう。
例えば、分配率が半分以下になるなら、演者としても
「やっぱり私1人でやった方が・・・」
という思考が頭をよぎるでしょうし、健全なビジネス関係にヒビが入りやすくなります。
余談ですが、『今の事務所とポルハバ君の所で掛け持ちってできますか?』って聞かれることが多いです。
これは今の事務所さんに失礼ですし、前述の競業避止義務に反しています。
ファンクラブ事業はいまだ成長産業ですが、実は上記の問題が出てきているんです。
そこで、最新の業界変化を見て行きましょう。
事務所側の新体制⇒運用代行を辞めて、テレビ番組化
これは特に男性向きです。(男性の司会の方が下品さが増して共感を得やすい)
テレビのような、1つの番組ブランドを作って、その人気企画としてエロ要素を入れるスタイルです。
『スナップトーキョー』
★新作動画公開★
#97【SAKURA 18歳】
今回ストリートスナップに協力してくれたのは、透け感のある白のワンピースがお似合いのSAKURAちゃん😎https://t.co/HI4uhjZysV pic.twitter.com/29VevPTLMz— SNAPTOKYO【スナップトーキョー】 (@Snap_Tokyo_) September 23, 2023
ストリートスナップという文化をエロと融合させて瞬く間に人気に。マイファンズ1位の実績アリ。
『Xクリア』
メンズ脱毛の美容需要を捉えてジワジワと人気に。
『Stand Up!』(スタンドアップ!)
昭和の深夜番組を彷彿とさせる毎回女性が変わるエロエンタメ。
規制のユルかった昔のYouTubeにありそうな、映像的には露骨に性器は出てなくてお笑い要素もあるけど、裏でやってることは割とエロいみたいな感じですね。
ちなみに「Stand Up」は勃起の意味を持つスラングです(その意味かは不明)。
テレビ番組型のメリット
テレビ番組型のデメリット
まとめ:エロサブスクもそれぞれに最適なスタイルを選ぶ時代になってきた
今までエロのサブスクと言えばファンクラブだったのが、上記のように番組化として別形態も生まれています。
背景にあるのは利益率の低下、しかし固定負担となる報酬分配率は重い。
そこで各社でできる選択肢の棲み分け&追求と、報酬分配のスタイルを根本から変えて別形態とする事務所も出てきている。
そんな話をしました。
どうですか?
単に過去作品を削除してファンクラブやれば儲かる、とも言えないな、と思いませんか?
その女優さんをどうこう言うわけではなく、あくまで業界関係者全体で利益が潰され合わなくて済む健全な形に進めば良いなと思います。
「★★さんも■■ちゃんも過去の削除してファンクラブやってたから!」
と言って、それで儲かればまだ良いですが、自己流では稼げなくて、結局、元の所属先に戻りたいみたいな未来も全然ありえるわけですよ。
その時に、現実問題として元の所属先の利益を潰してたわけで、再び温かく迎えてもらえるってことは無いでしょう。
そのリスクもあること、そもそも一般的な商業慣習として良くないこと、かといって今のFANZA出演では儲からないから何とかしてよっていう気持ち、などなど、改めて考える時期だと思います。
また、ファンクラブで儲かる出演者の比率も減っていきます。(=二極化が進む)
出演者は単発で色んな番組型の事務所を当たって出演数を稼ぐのも1つの選択肢ですし、ファンクラブならより自分に最適と思う事務所に切り替えるのも良いでしょう。(掛け持ちはNG)
運用代行側、または事務所側は、利益率改善のためにテレビ番組化を始めても良いでしょうし、今後もファンクラブを続けつつ、上に挙げた自社でカバーできる項目をトコトン極めて、他社と差別化をはかっていくのも良いでしょう。
色々な立場で取るべき&考えるべき&整えていくべきことが変わってくる、そんなファンクラブ変遷期のコラムでした。
ちなみに
実は①~⑥以外にも選択肢があるのですが、ここでは紹介しません。
何故かというと、違法性が極めて高いからです。
無修正ではないです。
読んでてギクッとした皆さん、今すぐ辞めましょう。
顔出し無しの方に多い、とだけ伝えます。
弁護士に聞けばどれだけリスクがあるか、そもそも違法なのだ、というのはすぐ分かります。
分からないなら無料相談だけでも活用して自覚した方が良いです。
最後に宣伝です。
AV新法執行停止キャンペーンへの署名依頼(匿名可)を2022年から継続して実施しています。
同法には「契約書の法的義務化」という良い面もあります。
しかし、業界の意見を聞かず、言ってみれば素人がテキトーにこうやればひとまず問題起きないでしょ、という感じで締め付けが強すぎる法律になってしまっています。
その結果として業界が冷え込み、FANZA出演をしていたAV女優が、違法な海外出稼ぎに行って逮捕される事件も起きています。
香港で売春グループ摘発 日本人AV女優の逮捕もhttps://t.co/Cmi0KgKUaN
日本人4人と中国人2人を含む計11人の売春組織を摘発。料金は1発6,000香港ドル(11万円)。26歳のJカップAV女優 舞羽美穂も逮捕されたが、身元照合の結果来月40歳になると判明。現地で日本の三流・四流AV女優の売春が増加している。— 滝沢ガレソ🌟 (@takigare3) September 7, 2023
どんどん違法の選択肢へと業界人が流れやすくなる悪の温床になっているのもまた現実です。
テキトーに作ったせいで穴だらけの法律なので、1度廃止して、契約書義務など良かった面は盛り込みつつ、業界関係者の利害調整も合意を取って、真っ当な法律に作り直しましょう、というコンセプトです。
メアドなど簡単な情報だけ入力し、署名後に送信される確認メールの確認URLをタップするだけで完了するので、ぜひご協力ください。
署名数に応じて世間の関心度が図られ、政治家の方々が取り組むモチベーションになります。
ファンクラブはじめ、エロ業界全体の締め付けがこれ以上及ばないよう、あなたの1署名をよろしくお願いいたします。
Twitterの感想
問題カバーの具体案はめちゃ同意ですね。
①で勝負するのは引き抜きリスクがある上にそもそも見つからない(資本ある業者が上澄みを取ってます)
だから他の業者が取らなかった子で②を使って売ることができればかなり無双できる。 https://t.co/yaiEw3bjIh— 魔界太郎 (@MindblockRyo) September 24, 2023
各社のSNS戦略なり撮り方なり個性が色濃く出る所ですよね〜!
どうすれば目の前のパートナーさんをもっと輝かせられるか、どこも必死に考え抜いて取り組んでると思います
逆に言えば1人(組)でやってて苦戦してる方も、工夫次第で輝けると信じて乗り越えてほしいですね✨ https://t.co/urr8cyzZ2U
— ぽるはば@Onlyfans運用代行会社経営中 (@EronMusk_kowai) September 26, 2023
ノート面白すぎた。
豊富な知識と詳細な現状分析のもとでザっとまとめました」、どこがザッとなんだ。。。
これ、一般AVの製作陣や自称性産業に詳しい論客が喋ること無くなっちゃうね。この濃度でノート書けるぽるはばくん、マジのガチで最強すぎる。
もう一回言うけど面白いからみんな読んで。 https://t.co/M5UVqXm87N— だだ (@dadatensei) September 25, 2023
①AV新法で生まれた1~2年間の差し止め請求権利および影響
②元々AV人権倫理機構が持っている販売開始5年後の削除権利
③新たな削除理由としてのファンクラブで独立の話
④ファンクラブの現状、変化
⑤台湾
をゴッチャに書いてるんです
その区別まで精密に行こうとすると大変なので、ザっと。笑 https://t.co/70BMHvejox
— ぽるはば@Onlyfans運用代行会社経営中 (@EronMusk_kowai) September 25, 2023
うっすらと感じていた現在の状勢が
分かりやすくまとめられていて、為になりました。僕のチャンネルは、元々昔の深夜エロバラエティ番組をコンセプト。
いわゆる、ハメでもフェチにも属さない企画モノなので、突き通して実験考察してみようと思えました。 https://t.co/ucC2eOxaNo— 【同人AV】ジャガー君 (@dougatukulu) September 25, 2023
ありがとうございます!
FC2などエロに振り切ったり、ファンティア内部集客に専念して成功されてる方もいるので全然この限りではないです
あくまでSNS集客の裾野開拓の視点で見た時&長期的なブランド運用を考えると別形態も出てきた感じですね
より各社・各監督で独自の個性が際立ちそうですね👀✨ https://t.co/hMmpPSftC5
— ぽるはば@Onlyfans運用代行会社経営中 (@EronMusk_kowai) September 25, 2023
「同人AV参入ハードル高すぎw」というのが率直な感想。
契約面を踏まえると、女の子単独運営以外はとてもじゃないけどオススメできない状況だなと。
僕は参入時期が絶妙に良かったのと、大した企画立ててないし見せ方も下手くそなのに根強く応援してくれるファンがいてくれて本当運が良かったなと。 https://t.co/x2l4KLnt1d— 珍貝マコト (@chinkai69) September 25, 2023
ゆーて僕のファンクラブでも有料プランを2ヶ月以上継続してくれる人はものすごく少数です😂むしろ単品販売作品を毎回買ってくれる人の方が課金額多いし長くファンでいてくれる印象ですね。特にFC2で根強いファンが多い印象。
— 珍貝マコト (@chinkai69) September 25, 2023
※独り(組)でゴリゴリPDCA回せてコンテンツ量産できる体育会系なクリエイターは想定してないです
そのタイプの方は昔も今後も無敵なので💸
— ぽるはば@Onlyfans運用代行会社経営中 (@EronMusk_kowai) September 24, 2023
ハメ撮り垢は?ハメ撮り垢は全員契約書と顔写真付き身分証控えなしでやってると思われてるのだろうか… https://t.co/EZfLHyr7sL
— マキマ (@pan_makima) September 24, 2023
あまりハメ撮り垢(裏垢男子?)の知り合いがいないため漏れもあるかと思います
ハメ撮り垢は監督にブランドがあると思うのでこの場合ですとテレビ番組型に該当しそうですね👀
強いビジネスモデルと思います💪 https://t.co/x6Zubx47OI
— ぽるはば@Onlyfans運用代行会社経営中 (@EronMusk_kowai) September 24, 2023
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